2006年6月14日 (水)

スパイクは全員、同色ってなぜ?

スパイクの規定

財団法人 全国軟式野球連盟規定細則には、こんな規則が定められている。

(用具、装具等)
第12条連盟主催大会及び支部等で開催する大会で使用する用具、装具及びユニフォームは、次により定められたもの以外は使用できないものとする。
~中略~ 5 ユニフォーム、スパイク等は、次に定めるものを着用しなければならない。
~中略~ (8) スパイクは全員、同色のものでなければならない。ただし、ワンポイントの商標については同色とみなす。また、学童部は、金属製金具のついたスパイクを使用することはできない。

スパイクに関しては、「公認野球規則」にはその記述は見つからなかった。チームの方針などで同じものにしようということはあっても、規則で決まっているわけではないと思っている。なんで同じ色のスパイクでなければならないのか理解できない。

不揃いのスパイク

サッカーのジーコ Japan の日本代表選手たちのスパイクは実にさまざま、色、柄、メーカー、形にいたるまでほとんどの選手が違うものをはいている。巻選手などは「消えるスパイク」という芝の緑に吸い込まれるようなスパイクをこの大会のために用意している。

野球と同じように、サッカーでもユニフォームはチームで同じ色のものを着用している。でも、スパイクまで同じ色にするように規定されてはいないようだ。

スパイクの色が違うことで、どんな問題が発生するのだろうか。

すぐに履けなくなるスパイク

こどもの野球に限って言えば、なぜスパイクを履かなければならないのかも理解できない。しかも色まで規定されて。運動靴の方がこどもにとっては動きやすいだろうし、何より経済的である。

成長期のこどもの足のサイズなんて、すぐに大きくなってしまう。サイズのあった靴を履こうと思えば、1年に何度も靴を買い換えることになってしまう。

「また履けなくなったの?」

野球のスパイクも例外ではない。必然的にサイズの大きいものを、お母さんたちは、つい買ってしまうことになる。ぶかぶかのスパイクほど性質の悪いものはない。運動するこどもにとっては、迷惑なだけである。

こどもにスパイクは必要なのか

少年野球では同じ色のスパイクを履かなければ、全国大会には出場できないという。みなが全国大会に出場するわけではないが、結果的にはルールに則って、小さなこどもでもスパイクを購入することになってしまう。

アメリカのこどもたちもそうなんだろうか。「同じ色のスパイクを履くように」と、日本と同じような規定があるんだろうか。足のサイズが大きくなったらどんどん買い換えているんだろうか。

そうまでして、同じ色のスパイクは本当に必要なんだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月 9日 (金)

体罰はなくならないのか

朝日新聞の記事

気になる記事が新聞に載っていた。考えさせられる。。。

■asahi.com より■

朝日新聞社は各都道府県高校野球連盟に加盟する硬式野球部の指導者を対象に、指導上の留意点や体罰の有無などの意識を尋ねるアンケートを実施した。全国の4214校が対象で、回答数は2528(回答率60%)。指導の中で「心の育成」を最も重視するとの回答が8割に達した。

一方で、体罰を容認する回答は6割にのぼり、体罰をふるった人のうち、その効果を肯定的にとらえる指導者も6割を超えた。他方、昨夏に全国選手権出場校などの不祥事を受け暴力追放の通達を出した日本高校野球連盟の姿勢を妥当と考える指導者も6割を超える。

指導の上で重視していることを尋ねたところ、「心を育てる」が80%を占め、「チームの勝利」(5%)、「技術を伸ばす」(4%)を大きく引き離した。

体罰と考えることをしたことがあるかとの問いには「一度もない」と答えたのは30%。「かつてした」63%、「最近もした」が7%だった。ただ、ふるったことがある人のうち「最近も」は1割にとどまり、「かつて」が9割だった。年代別では若年層で、体罰をした人の割合が低い。


体罰への認識では「どんな場合でも許されない」が39%だったのに対し、「やむを得ない」「必要だ」があわせて60%。

一方、日本高野連の「暴力はいささかも許されない」との姿勢については、「妥当だ」とする指導者が64%にのぼり、「厳しすぎる」の16%を大きく上回った。

日本高野連の脇村春夫会長は「現実を示すデータとして真摯(しんし)に受け止めたい。ただ、かつては『愛のムチ』をよしとする時代だったが、今は違う。指導者自ら意識を変える努力が必要だ」と話している。

高校野球の指導者、6割が体罰容認 本社アンケート

http://www.asahi.com/sports/update/0605/090.html

しつけなのか

こどもにとっての野球は、「遊び」でしかない。人生をかける仕事と思って、グランドを駆け回っているこどもはいない。たぶん。。。いて欲しくないというのが本当だろうか。いくら好きだからといっても「遊び」の域を超える必要はないと思う。プロ野球で活躍する人はほんの一握り。全国大会で優勝するチームはたった1つしかない。

だから、野球というスポーツをグランドにいるときくら本当に楽しんでほしいと思う。こどもなんだし、他にいろんなスポーツもある。野球という日本語が「スポーツ」を「躾」にしてしまっているんだろうか?

こどもは週末になると、グランドに遊びにくるんだ。スポーツとしての野球を楽しみにやってくるんだ。躾をしてほしくて、やって来る子なんていないはずだ。

親の責任

大人になって、こどもの野球を見に行くようになって、「躾は家庭で、野球はグランドで」と思うようになった。自分のこどもの躾は、親の責任だと思っている。躾をグランドで監督やコーチの方に任せてしまおうと思ったことはない。学校の先生も同じだ。躾は親の責任。監督、コーチ、先生に責任はない。グランドや学校では、野球のすばらしさ、勉強の面白さを、こどもたちに感じさせて欲しい。躾が至らないのは私が悪いんだ。

遊びだから勝ちたい

けど、野球というスポーツを楽しむこともなく、監督、コーチの体罰でチームを去っていくこどもがいるとすれば悲しいことだ。野球は躾ではない。勝つか負けるか、投げれるようになったのか、遠くに飛ばせるようになったのか、早く走れるようになったのか。体をコントロールすることを野球というスポーツから学び、道具を使うことの難しさを肌で感じ、膨大な量のルールを理解し、ともだちの大切さを感じ、勝ちたいと思い、そして自分で工夫するようにならなければ、本当の楽しさは味わうことはできないだろう。

やるからには試合は勝ちたい。遊びなんだから。躾なら勝つ必要はない。そんな気力もおきないだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年6月 8日 (木)

コーチング技術

コーチング

最近の「コーチング」ブーム。職場の中でも聞いたことがある方もたくさんいらっしゃると思います。スポーツの世界だけでなく、企業の職場では今「コーチング」ブームです。

コーチング。アメリカで生まれたこの考えたかを、日本流にアレンジして企業での導入も進んでいるようです。詳しいことはインターネットを検索すればさまざまなサイトで詳しく紹介されています。ぜひ、一度見てみてください。また、普通の本屋さんでも「コーチング」なる書籍もたくさん出ています。社員のやる気を引き出すためには、コーチングというテクニックを利用しない手はありません。

ティーチング

今までの日本の少年野球を指導される方の多くは、「ティーチング」という方法で指導されているのではないでしょうか?これはだめ。こうしなければならない。右を向いて、左を見なさい。手取り、足取りすべてコーチから選手に向かっての一方通行の説明ばかりになっていないでしょうか。ティーチングがだめとは全然言われていません。何も知らないこどもにバットの持ち方、ボールの持ち方を説明することは絶対に必要なことです。でも、すべての行動を「指示」していたんでは、本人のやる気と技術に対する工夫は発生しません。

それ、いいね!

キーワードは「それ、いいね!」。こどもが発見したことや、工夫してやってみたことはまず褒める。違う違うと思っていても、「それ、いいね!」といってみる。

次は、「あと、ここはどうなんだろう?」と質問してみる。こどもにどんどん質問してみる。「どんな感じ?」、「ボールをこんな風に握ってみたら、どんな感じがする?」「バットをこんな風に振ってみたらホームラン打てそう?」「ホームランを打ちたいなら、まず何をすればいいと思う?」質問、質問。。。こどもにもどんどん考えてもらう。自分で考えたことを実際にやってもらう。

言葉の技術

こどもの野球はメンタル面のブレが非常に大きく出てしまいます。元気良く遊んでいる感覚でバットを振っていれば、なんでもヒットにしてしまうんですが、ちょっとしたことですぐ、精神状態を乱してしまいます。たちまち打てなくなります。「コーチング」の技術は言葉の技術。早く走るための指導方法や、ボールを遠くまで飛ばす技術論ではありません。

遅まきながら、わたしもこれから勉強していこうと思います。家の中でも「コーチング」、「ティーチング」を使い分けることを、少し「気にして」います(それでも、怒ってばっかりなんですが。。。)。

グランドでは、言葉の技術を身につけているコーチのもとで、こどもたちが、のびのびした、楽しい野球ができることを信じて。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年6月 7日 (水)

ボールに慣れよう

天井に向かってボール投げ

私が中学、高校のころは、よく1人でキャッチボールをしていました。それも部屋の中でです。弟は陸上部だったので、キャッチボールの相手はしてくれません。仕方がないので、1人できるキャッチボールをしていました。

やり方は簡単。ベットに横になり、天井に向かってボールを投げるだけです。だれでもできる簡単な1人キャッチボール、天井投げです。

遊びのルール

わが家のこどもたちも、天井投げでよく遊んでいます。ただ、天井に向かってボールを投げるだけですが、肩、肘、手首などのバランスをとって、ボールをコントロールすることの難しさを体験するにはちょうどいい遊びです。実際に上に向かってボールを投げる動作はありませんので、実践的にはあまり意味がないかもしれません。でも、大人でも、こどもでも「投げる」ことに意識がものすご~く集中できることを実感できると思います。

ルールは簡単です。

  • 天井に付いてはいけない(思いっきり投げれば、天井に穴があきます)。
  • 落ちてくるボールは左手でキャッチする。

たったこれだけの遊びです。

投げ方の注意

天井投げの際に、だんだんボールを投げる手が顔の前になってしまうことがあります。外でキャッチボールをする時に、顔の前から投げることはありませんが、天井に向かってボールを投げると、どうしても肘が床について邪魔になり、窮屈な状態になってしまいます。また、肩甲骨の自由度も奪われてしまうので、実践とはほど遠い投げ方になってしまいます。

自分のイメージでは、こんなことに注意しています。自己流の根拠のあいまいな理屈です。。。

  • 十分にリラックスする。
  • 肘の位置は肩のラインにそって水平。頭の上のほうまで上げすぎない。
  • 肘から先に動かす。
  • 肘がちょっと浮いたら、ボールをリリースしにいく。持ちすぎないように注意。
  • 決して、ボールを指で「押さない」。
  • ボールが指先をころがって、リリースする感覚。
  • ストーレートの回転

これは遊びです

この練習は、ボールと遊ぶことが目的です。遊びながら投げることに集中することができます。自分のボールの回転を自分で確認できます。そして、1人でできます。

野球をはじめて間もないこどもには、遊びながらボールに慣れることが一番大切なことではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月 1日 (木)

ベースの位置は二塁から決める

試合の前に

固定のグランドでいつも練習している場合は関係ありませんが、どこかの公園なんかで野球の試合をしようとしたら、まず正確にベースの位置を決めなければなりません。 慣れていないと、塁間の距離はあっていても、歪な正方形になってしまうこともあります。

実はこれ、「決め方」がちゃんとあんるんです。知ってますか?

3つの距離

まず、ベースとベースの間隔がわからなければ位置を決めることはできません。最低限、必要になる距離は次の3つです。

  1. 本塁-一塁間(俗に塁間、正方形の1辺の距離)
  2. 本塁-二塁間(対角線)
  3. 本塁-投手間

この3つの距離がわからないと、ベースの位置を正確に決めることはできません。

ベースの位置決め

それぞれの距離が確認できれば、あとは40m以上のメジャーがあればグランドのベースの位置を決めることができます。

  • まず、本塁の位置を決める
  • そこから、セカンド、センター方向を決めて、二塁ベースの位置を決める。
  • 本塁を中心にして、三塁、一塁付近に半径(塁間)の小さな円を描く。
  • 二塁を中心にして、同様の円を描く。
  • それぞれの交点を、三塁、一塁として決める。
  • 最後に本塁、二塁の線上に、投手版の位置を決める。
Basetrace1
図 位置決めの順番

Basetrace2
図 線を引き、ベースを配置

私は小学校のグランドなんかで内野の位置を決める場合は、いつもこうやって決めています。ほかにも賢い方法があるのかもしれませんね。どなたか知ってますか?

本塁-二塁の距離を計算する

3つの距離のうち、本塁-投手間、本塁-一塁間(塁間)は、スコアブックなども書いてあるんですが、本塁-二塁間の距離が書いていない場合が多いんです。 まず、最初に本塁、二塁の位置を決めてしまいたいので、塁間の距離から、本塁-二塁間の距離を計算しなくてはなりません。

ここで、いつも「あれっ?」ってことになっちゃいます。中学の数学の授業をもっとしっかりやっておけばよかった。。。

この計算は「三平方の定理」から直角二等辺三角形の辺の比を覚えておけば、なんてことはない計算です(でも、いつも忘れている)。 正方形の対角線の距離は、1辺の√2倍になるんで、塁間×√2が本塁-二塁間の距離になります。

でも、そんな計算、頭の中で「パッ」とできるわけありません。そんな場合は、google の検索窓で「ルート2」と入力して答えを教えてもらうことにしています。 いちいち覚えておく必要はありません。

27.43m x 1.41421356(ルート2) = 38.79m

こっそり

野球カバンの中でも、ルールブックやスコアブックの片隅にでも、この3つの距離だけはメモしておきたいもんです。
ベースの位置を決めるときに、きっと役に立つはずです!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月29日 (月)

止まっているボールからはじめよう

ゆるいボールは難しい

バッティング練習で、大人がものすご~く緩い、山なりの超スローボールを投げて、初心者のこどもに投げることがあります。このボール、実は大人でも打つのが難しいボールです。

大きな円弧を描いて飛んでくるボールを、「バットは上からたたくんだ!」と指導されてしまえば、バットとボールが当たる点はただひとつ。振り出しのタイミング、バットの軌道がちょっとでもずれてしまえば、ボールはかすりもしません。

振り出しのタイミングが掴めなければ、なんどやってもボールは当たりません。野球をはじめたばかりのこどもは、せっかく期待に胸を膨らませてグランドにやってくるのに、帰るころには「野球はつまんない」という感想を持ってしまうかもしれません。

山なりのボールを初心者のこどもがバットに当てることは本当に難しい技術なんです。

Ball2
図 山なりボールのポイント

ティーで打ってみよう

ところが、ティーにボールをのせて、はじめてのこどもに「打ってごらん」というと、たいていのこどもは、2、3回もバットを振れば、ボールは前に飛んでいきます。ティーの軸を打ってしまうこともありますが、とにかくボールは前に進んでいきます。ピッチャーとの駆け引きはまったくありません。自分のタイミングで、好きなようにスイングして、とにかくボールに当てることは、どんな初心者のこどもではじまたその日に味わうことができます。

「パパ、今日ヒット打ったよ!」

野球をはじめたその日に、そんなこどもの声を聞くこともできます。ティーでボールを打つことは、誰にでもできます。「打つ」ことで野球を楽しむことをはじめたその日に味わくことができるんです!

Ball2
★MIZUNO 2006年野球カタログ商品 ティーボール用バッティングティー 2ZA-8016

思いっきりフルスイング

止まっているボールを当てることができるようになれば、思いっきりフルスイングしてみましょう。当てるだけじゃ、ボールは前に飛んでいきません。ボールを前に飛ばす力は、バッターがスイングしたバットの遠心力の力だけです。ピッチャーの投げたボールの勢いを使うことはできません。はじめたその日からフルスイング。ティーボールを指導するコーチの方は、「フルスイング」を常に口にしています。思いっきり振ることで、バティングフォームのイメージを作ることができます。ピッチャーの投げたボールに左右されることなく、まず動きを体が理解することを優先しているようです。

20球前後のバッティング

ピッチャーが投げるバッティング練習をする場合、まずピッチャーがストライクを投げる必要があります。1球投げるごとに休息をとりながら、いったいどれくらい連続でストライクを投げることができるでしょう。

大人のピッチャーでも、2球ストライク、1球ボールなんて確立になってしまいます。1試合でピッチャーが投げる球数はせいぜい100球前後。6回の攻撃をすべてバッターが凡退したとしても、ピッチャーは 3x6=18人のバッターと対戦します。

これをバッティング練習に換算すると、えっ?18球?実は本当にバティング練習なんか、1人が20球も打てば十分かもしれないくらいの時間しかできていません。後はほとんど待ち時間。ピッチャーの休息、ストライクが入らず、ボール、ボール。。。ボールを投げる人間が大人であったても、テンポ良く、すべてのボールをストライクとするなんて、不可能にちかい芸当なんです。

200球くらいあたりまえ

週末、練習する息子は、ティーボールの練習では200球くらい普通に打っています。ティーを打つだけでなく、打ちながら走る。もどってはまた打つ。待ち時間なんかありません。球を置いては打つ、そして走る。ピッチャーが疲れることこともなく、延々と打っています。ボール球はありませんから。。。

バッティングだけは、打ったモン勝ちだと思っています。素振りを100回することも大切です。イメージトレーニングも大切です。でも、やはり実際にボールを打って、その時の感触を体で感じて、それを記憶していく。記憶した数だけ、上手くなっている。見送ってばかりのバッティング練習に大きな成果は感じません。

そして動くボールへ

そして徐々に動くボールになれていけばいいんだと思います。最初から打つことはできませんが、スイングすることを覚えたこどもは、動いているボールに慣れるのもとっても早いと思います。スイングできる子、当てることはできる子、まったく当たらない子。個人差はあるけれども、いきなり動くボールを打つこどもなんているわけありません。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2006年5月28日 (日)

セーフティボールはプロ野球と同じサイズ

やわらかい硬球

リトルリーグのティーボールをはじめて見学したときに、「まだ、低学年なのに硬球かよ?」ってちょっと引いてしまいましたが、実はリトルリーグのティーボールで使用するボールは、プロ野球で使用する硬式ボールとサイズは同じなんですが、材質がやわらかいセーフティボールというものを使います。小学校などで行うテーボールでは、グローブを必要としないくらいやわらかいものを使いますが、リトルリーグで使用するものはもう少し大きく、硬式ボールとそっくりな形です。

硬式ボールの規格

公認野球規則によると、硬式ボールの規格は次のように規定されています。WBCでも問題になりましたが、基本的にはアメリカも日本も同じ規格のボールを使用しているはずです。

【1.09】 ボールはコルク、ゴムまたはこれに類する材料の小さい芯に糸を巻きつけ、白色の馬皮または牛皮二片でこれを包み、頑丈に縫い合わせて作る。重量は5オンスないし5オンス1/4(141.7グラム~148.8グラム)、周囲は9インチないし9インチ1/4(22.9センチ~23.5センチ)とする。

 (注)わが国では牛皮のものを用いる。

アメリカの大リーグも日本のプロ野球、社会人野球、大学野球、高校野球、そしてリトルシニアもリトルリーグもすべて同じ規格のボールを使用することになっています。ただ、硬球は機械で大量生産することはできないようです。糸の高さ、締め具合、皮の材質など、メーカーによって大きさ、重さが違うように感じるのかもしれません。

硬式ボールとの比較

リトルリーグのティーボール(小学校3年生以下)で使用するセーフティボールと、リトルリーグで使用する硬球は、パット見た目には同じように見えます。に違いを比べてみました。

写真:セーフティボールと硬球
セーフティボール


どちらが硬球かわかりますか?写真の左の ZETTのボールがセーフティボールで、右のRawlingsのボールが硬球です。大きさはほぼ同じです。セーフティボールのほうはボールの中にウレタンのようなものが入っているので、触った瞬間にやわらかいと感じます。硬球のほうはカチカチです。安全面からも、小さいこどもたちにとって、セーフティボールを使用することが適しているんじゃないでしょうか。

重さは、軟式(C号)球とほとんど同じ重さです。大きさは硬球、重さはC号球と同じなんですね。

表:ボールのサイズの比較

区分周囲(センチ)重さ(グラム)
硬球23.1149
セーフティボール23.0132
軟式(C号)21.8128


なかなか売ってない

セーフティボールは、軟式C号球と同じサイズか、もっと小さいサイズのものも”セーフティボール”として販売されています。

リトルリーグのティーボールで使用するボールは、ZETTの品番 BB-1400 か、ミズノのボール(たぶん品番は 2OH-825 だったと。。。)を使用しています。大会によって使用するボールが指定されるようです。ZETTより、ミズノは値段が高いらしく、どうも皮の材質が違うみたいですね。

このボールを扱っているお店は一般にはまだ少ないようで、また扱っていてもばら売りしてくれるお店はほとんどありません。ダースで注文というところばかりです。横浜でも何件かお店に足を運びましたが、瀬谷のスポーツ店でとりあえず5個購入できました。

リトルリーグのティーボールの普及もこれからなんでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月27日 (土)

まねをすることからはじめよう

赤ちゃんはものまね上手

こどもが赤ん坊のころ、そりゃなんでも"まね"をしたものです。ことばを覚えることも、走ることも、ご飯を食べることも、大人の"まね"をして、大きくなってきました。子を持つ親なら、「そういえば。。。」ってエピソードはたくさんあるんじゃないでしょうか。

そもそも、人間は、目で見た他人の"動き"を、理屈ではなく、自分の"動き"に変える特殊な能力の持ち主なんじゃないでしょうか。どこかで聞いたことがあります。

こどもは選手の"まね"をする

私がこどものころは「じゃ、俺は王さん」、「僕は長嶋ね」なんて競って選手のバティングフォームを"まね"していたものです。特徴のある選手が多かったこともありますが、"まね"をすることで体がいろんな動きを覚えたような気がします。

いまでは、こどもの"まね"は、イチロー選手が一番じゃないでしょうか。構え、テイクバック、ステップ、どこをとってもこどもが"まね"しやすい特徴をもっているんでしょうね。こどもたちは球場やテレビなどで選手の動きを"目"で見て、頭の中にインプットしているだけです。野球の本やインターネットで写真を見ているだけかもしれません。"動き"を人に伝達するためには、その映像を頭の中に入れることが一番なんじゃないでしょうか。

ハイハイを言葉で教えられるか

「無理に決まっているだろ。相手は言葉がわからないんだから」っていうのが常識でしょうか。でも、こどもの野球はどうでしょう。野球用語をこどもたちは理解しているでしょうか。言葉を理解するということは、話す側と聞く側が同じ「イメージ」を共有していないと、なかなか伝えることはできません。

言葉が理解できるようになってきたこどもに、

まず、両手をついて、両足はひざ立ちになる。

バランスがとれたら、右足のひざを上げて、やや前方に移動して、着地する。

右足が着いたとほぼ同時に、こんどは右手を前方に移動する。

次は左足だ。左足のひざを上げて前方に移動する。

そこでさっきと同じように、着地と同時に左手も前方に移動する。

これを交互に繰り返して、前にすすんでいくんだよ。そして。。。。

なんて教える大人はいないでしょう。

記憶にある動きなら、ちょっとした"ヒント"となる言葉をあげれば、こどもは動き出すことができます。でも、こどもの記憶にない動きを、こどばだけで導き出すことはできません。

両手、両足を同時に上げてしまう理由

これと同じことが、こどもの行進練習で観察することができます。きっかけは、「じゃ、左足から前にでるよ!」です。動きを言葉で指示されたとたん、こどもの頭の中はパニック状態になります。

えっと、左足はどっちだっけ。左足を前に出すんだな。えっ、手はどちだっけ?あれ、。。。右、左、
あーあー、足と手が同じになっちゃった。どうしたら元にもどるんだ。え~。。。。

こどもが歩くときに、「右」、「左」なんて考えることはありません。勝手に手と足が動いているんじゃないでしょうか。こどもの動きに「言葉」はありません。不必要な「言葉」は、こどもの動きをぎこちなくするだけで、なんのアドバイスにもならないのではないでしょうか。体の動きを、頭の中から命令することなんかやったこともないこどもに、「考えながら動かせ」と指示するから、出したこともない命令を「出そう」と無駄な努力をはじめ、結果的に誤った命令が体に伝達されてしまうんじゃないでしょうか。

映像を記憶すること

こども、特に小学生に大切なことは、上手な野球選手のフォーム、動きをできるだけ映像で記憶させることだと思っています。映像を記憶するときに、それを呼び出すことができるようなキーワードを刷り込むことも大切です。特に、こどもに選手の"まね"をさせることは、こどもが自分の意思で、映像を見ようとする出発点になります。そして、その映像は、"まね"をするための動きの基本として、こどもの頭に記憶されます。

そして自分の動きに変える

そして、練習の時、「昨日の小久保のホームラン見た?あんな感じで振ってみようよ」なんていったりします。見事なまでに、記憶を呼び戻し、自分のフォームにしてしまう こども もいます。こどもは「言葉」の記憶で"まね"をしているんじゃありません。記憶の中の映像をなぞるように体を動かしているだけです。頭の中で「昨日のホームランと同じうち方」とだけ唱えたのかもしれません。ヘッドの位置も、ステップの位置も、動きの中で一々指示を出しているわけではないのです。

動きは映像で記憶する。そして、それを"まね"することが動きの基本だと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月21日 (日)

なんでボールを投げるんだ

ピッチャーの気持ち

こどもの野球の試合では、よくある光景です。でも、絶対に言ってはならない言葉です。

なんでフォアボール・な・ん・だ・よ。
点差を考えろって~!
なんでボールを投げるんだぁ~、おめーは!

でも、よく考えてみてください。どんなピッチャーでも、3ボールになったら、必ず「ストライクを投げよう」と思って投げています。好きでボール球を投げたんじゃない。ミットめがけて、気持ちを集中して、ストライクを投げようと思っています。

ピッチャーの心理

ピッチャーは、どんなに打たれても、どんなにストライクが入らなくても、マウンドで1人、相手チームのバッターに向かっていかなければなりません。

打たれるかもしれない。またストライクが入らなかったらどうしよう。

そんな不安と戦いながらピッチャーは1球、1球投げているんです。ピッチャーが投げなくては野球ははじまりせん。ベンチで球数もカウントしないで、肩への負担がどれくらいなのかも考えずに、ただ怒鳴るだけでは、投げているこどもがかわいそうです。

コントロールは難しい技術

怒鳴り散らす監督やコーチの方は、普段どんなことをティーチング、コーチングしているんでしょうか。コントロールよく投げるなんて、プロ野球の選手でも難しい技術です。プロ野球生活25年の工藤投手だって、フォアボールを出してしまいます。プロの投手だって、ときどき「押し出し」のフォアボールなんかもやっちゃいます。サヨナラワイルドピッチなんていうこともあります。それくらいピッチャーがボールをコントロールすることは難しい技術なんです。

そんな難しい技術を、野球をはじめて間もないこどもに、少年野球のコーチは本当に教えることができるんでしょうか。

ピッチングの一般論?

たぶん、多くのコーチの方はこんなことを言ってられるんじゃないかと思います。私もこどもたちに同じようなことを言ってきました。

  • キャッチャーのミットを良く見て
  • テイクバックでは、下から上に大きく腕を回し
  • 右足で”ため”をつくって(右投げ)
  • ひじを下げずに
  • ひじを前に出し
  • できるだけ、ボールを前で放す
  • ステップする足は目標に向かってまっすぐに
  • 投げるときに、右足は”蹴る”感じで
  • 投げ終わったら捕球体勢をつくり、両足をそろえる

言葉を理解する

どれも正しいことなんでしょうが、こどもが理解できるのでしょうか。指導される方が、どこかのキレイなフォームで投げるピッチャーの「映像」を、部分、部分カットした「絵」にして、「言葉」で伝達しているだけに感じます。その「言葉」を聞いたこどもが、指導される方が見た「映像」を頭の中に思い描くことができるでしょうか。「言葉」を伝えることは、お互いが同じイメージを共有できなければ、なんにもなりません。イメージできないこどもは、ただ混乱するだけです。

具体的なヒント

ストライクが入らないピッチャーにできるコーチングは限られています。気持ちを奮い立たせるために大きな声で怒鳴ることもありますが、できるだけ具体的に何をしたらいいのかを、はっきり伝えなければ意味がありません。

試合中に意味のわからん声をかけられてもピッチャーは混乱するだけです。ピッチャーは次に何をすればいいのか、具体的な指示を受けて、次に投げることに集中できればいいんです。

こどもができることを「アドバイス」することが、コーチの仕事です。野球をプレイ、遊んでいるのは、こども自身です。こどもが楽しくなければ何にもなりません。たとえ、間違った投げ方をしていても、たとえ、間違った打ち方をしていても、試合中に「怒鳴る」だけでは、野球は遊びではなく、しつけになってしまいます。

踏み出した足の土をよ~く、ならしてみろ~

キャッチャーミットの紐の緩みは見えているか~?

ぽんぽん、投げていいよ~。ぽんぽん。下を見るなよ。次のバッター、もう構えているぞ。

今日、一番のボールの速さだったよ。90キロは出ていたぞ。

コーチの責任

ストライクが入らないのは、その試合までにコーチングがうまくできなかった自分の力量のなさ。決してこどもの技術不足ではありません。その状態でも、こどもたちが何かを発見し、また野球が好きになるようなコーチングはできないものでしょうか。

試合をするのはこどもです。試合に勝ってよくやったのはこどもであって、監督、コーチの指導力がすぐれているわけではありません。

どんなこどもでも、「野球が好きです」と思うことができる。そんな「ヒント」をたくさん与えてくれる指導者こそが、こどもたちに一番必要なコーチだと思います。

「なんでボールを投げるんだ」。こんなことを試合中に平気で「怒鳴り散らす」コーチなら、こどもの野球へのあこがれは、スーってさめてしまうでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月20日 (土)

ティーボール

ティーボールは野球

ティーボールは、野球にとってもよく似ていますが、ピッチャーの投げたボールを打つのではなく、本塁プレート上に置いたティーの上においたボールを打つスポーツです。

低学年ならティーボール

特に、はじめて野球を楽しんでみたい子供にとっても、はじめたその日に、「打つ」、「走る」、「捕る」、「投げる」の野球の基本を無理なく体験することができます。

小学校の低学年でも、幼稚園でも、無理なく野球を楽しむことからはじめられます。

こどもは打つことが大好き

空き地でこどもが野球をはじめたら、まず打つ順番から決まっていきます。「僕たち先行ね」、「オレ一番ね!」とまっさきに手をあげます。遊ぶことに正直なこどもたちは、「打つ」ことが野球の楽しさと知っているんですね。

すぐにはじめませんか

「小学校の1年や2年じゃ、野球をはじめるなんてまだ無理なんじゃないか」。そんな風に考えているお父さん、お母さんも多いと思います。でも、それは違います。早ければ早いほど上達も早いんです。小さいこどもでも無理なくスタートできるティーボールなら、楽しみながら野球というスポーツに慣れていくことができます。

いっしょにはじめませんか

小学校2年生の私の息子は、横浜市のリトルリーグのチームでティーボールをやっています。打つ楽しさ、走る楽しさ、そんな野球をはじめました。泉区の小学生、特に低学年の野球をはじめさせてみたいと思っているお母さん、お父さん方、いっしょに楽しい野球をこどもに体験させてあげませんか。

お世話になっているチームの連絡先です。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年5月14日 (日)

試合時間はたったの30分

6回または30分だって?

ティーボールはピッチャーがボールを投げない。ホームベース上のバッティングティーの上にのせた”止まった”ボールを打つゲームだ。四球もないし、キャッチャーのパスボールもない。盗塁もない。バッターが打って、ランナーが走って、どんどん試合が進行していく。打者一巡で攻守交代。自然と試合時間は短くなる。

試合は6イニングス、試合時間は30分を超えて次のイニングに入らない。

軟式の場合

地域によって多少の誤いはあるが、少年軟式の学童部(4年生以下)の試合は、5回または1時間20分だっと記憶している。1イニングを約15分で計算していることになる。

この時間でも、時間切れで5回までイニングが進まないことが多かった。四球、エラーなど試合が遅れていく要素が低学年の場合にはたくさんある。試合では、ピッチャー、キャッチャー、バッター以外のこどもはほとんどプレーをしていない。待っているだけである。それじゃ、野球を好きになる前に、”つまらない”が先にきてしまう。

ティーの場合

ティーボールの場合は、試合は6回又は30分なので、1イニングを約5分で計算していることになる。つまり攻撃の時間は約2分から3分程度だと考えている。これでも、1回に打者一巡の攻撃を何度か行うことができる。また、たった3回のバットスイングでチェンジになることもある。その間、守っているこどもに余裕はない。バットをスイングしたら、ボールは必ず飛んでくる。上手なこどもになると、経験の浅い選手を狙って打てくる。守備は守備で大忙し。

そして、息つく間もなく試合時間の30分は過ぎてしまう。

こどもが望んでいること

少年軟式にしても、打者一巡で攻守交代などのルールを取り入れてみれば、もっと低学年のこども達にやさしい野球ができるのではないかと思う。盗塁は本当に必要なのだろうか。ホームからセカンドにボールを投げることができる選手がどれだけいるのだろう。

私の子供のころは、四球なし、とか、三振なし、などの特別ルールをこども同士で作って、みんないっしょに野球を楽しんだものだ。今でも、こども達のほうが、小さいこどもに十分やさしいんじゃないだろうか。

プロ野球と同じストライクゾーン、同じルールでは、低学年のこども達に野球の楽しさを教えることはできないと思う。それができるようになるまでは、とっても長い時間がかかってしまう。初心者でも楽しく野球の試合ができるなんて夢物語。でも、大人がちょっと工夫して、必要ならルールも変更すれば、きっと小さいこども達にも、やさしい、そして楽しい野球を体験してもらえるはずだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月13日 (土)

ノーサインがこどもを育てる

プロの監督になった気分

私もそうであったが、野球の監督になって攻撃のサインを出すときほど、「かっこいい」と思える瞬間はない。プロ野球の監督になった気分である。自分の出したサイン通りに選手を動かす。将棋のこまのように選手を動かす。大企業の社長にでもなった気分である。監督のだすサインには絶対服従。サインに首を振るだけの度胸のある選手はあまり見かけなくなった。

でも、それは本当にこどものための野球なんだろうか。こどもたちは本当に野球が楽しくできているんだろうか。

こどもはノーサインが好き

以前、私が監督の代理になって、少年軟式野球の試合を任された時のことだ。試合前にこども達にこんなことを聞いてみた。

サインを出すのと出さないのはどっちがいい?

答えはみんないっしょである。

無いほうがいいに決まってるジャン。

理由は簡単だ。サインを確認する「間」が嫌いなんだ。じゃあ、サインはなし。試合前に次のことだけ注意して、後は監督は座っていればいいってことか。

  • 1塁ランナーになったら、投手の2球目までに、盗塁できると思った人は走っていいよ。
  • 2塁ランナーになったら、できると思ったときに、いつでも走っていいよ。
  • 3塁ランナーになったら、ホームスチールはいつでも狙っておいてね。その時は目で合図するから。

後は勝手にこどもたちが考えて試合を進行しました。ランナーに出たら、まずしなければならないことは、ボールの位置の確認。そして、ボールを持っている投手に集中すること。サインなんて見ていたら、牽制でアウトになっちゃいます。まず、ボールに集中すること。サインプレーなんて、もっと大きくなってからで十分。サインを覚える前に、自分で盗塁しようと決断することを経験するほうがよっぽど価値があると思います。

野球は特異なスポーツ

たとえばサッカーやラグビーの場合、時々刻々と状況が変化するスポーツの場合は、監督やコーチがサインを出すタイミングは非常に少ないと思う(すみません、よく知りません)。フリーキックや選手が交代した場面ならともかく、選手全員が監督のサインを覗き込んでいることがあれば、その間にきっと、ゴールをきめられちゃうにきまっています。

マラソンの高橋だって、オリンピックでスパートしたタイミングは自分で判断したんだろうに。

野球は個人の判断を奪いすぎてはいないだろうか。サイン、サインといったって、こどもの野球じゃ、バント、盗塁、スクイズくらいなもの。サインを出さなくても、打席に入る前に、口で指示すればいいだけのこと。サインは、こどもたちの野球をとってもツマンナイものにしてしまっている。

小学生がツーランスクイズを決めたってぜ~んぜん、すごくない。大人の自己満足なだけだ。ツーストライクからだって、思いっきりフルスイング。こどものうちは、野球の楽しさをぞんぶんに感じて欲しい。

サインがない野球

実は、ティーボールには四球がない。バッターが打つまでは走ることもできないので、盗塁もない。フルスイングが原則だから、バントもない。だから、スクイズもない。結局、攻撃のサインがない野球になっている。

小学生、特に低学年のこどもにとって、攻撃のサインなんて必要なんだろうか。「待て」だ、「バント」だ、「盗塁」だなんてどれだけの意味があるんだろうか。

間違った判断をしても、自分で判断することを教えてあげられるのは小学生のうち。高校、大学、プロと進むにつれ、いやというほどサインプレーを経験できる。サインプレーをチームプレーと混同して教えることは、はなはだ勘違いのような気がする。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 7日 (日)

打者一巡で攻守交代

攻守交代はプロ野球より早い

どんなに打てる子を9人集めても、ティーボールの場合は9人(10人やもっと人数の多い選手が出れる大会もあるそうです。)が打席を終れば攻守交代である。どんなに守備でエラーしても、10人以上、打席に立つことはない。9回打って、全部ヒットになっても1回に、9点以上とることはできない。

ティーにあるボールを打つので、9球で9点、そして攻守交代なんてスピーディーな野球が可能になってくる。1回を5分もあれば十分に攻撃できる。早い時は1分くらいで1回が終ってしまうこともある。ピッチャーがボールを投げるわけでもないから、こんなこともできちゃう。

こどもに飽きさせない

エラーばっかりで、なかなか攻撃できなければ守っているほうは飽きてしまう。しまいには「野球なんて嫌いだ!」なんてことにもなりかねない。小さなこどもならなおさらだ。ボールが飛んでこなくって、ただ立っているなんて絶対につまんない。いくらコーチが「元気出せよ~」って声を上げても、元気のでないときはでないもんだ。いつ打てるかわかんないんだもんな。

すぐにバッター

「打者一巡で攻守交代」ルールなら、絶対にそんな心配はいらない。早く攻撃にならないかな~。こんどは思いっきり打ってやる~。そんなこどもの「わくわく」した気持ちがなえることはない。

地獄の打者3巡

娘が小学3年のころ、打者3巡の攻撃を食らって、30分以上、守備位置についていたこともある。娘はピッチャー。今でも覚えているだろうか。少年軟式の監督さんやコーチたちは、「ルールだから」といって、娘の体の心配なんかしてくれない。「今のがボール?」「まだ盗塁すんのかよ。」「ど真ん中じゃないか、打て、打て。なんで打たないの!」。試合なんてまともに見ていられなかった。

打つ野球

アウトが一つも取れなくたって、攻撃することができる。アウトをとならいと攻撃できないわけではない。どんなこどもだって、みんな打席に立つことができる。

小さいこどもが、「ストライクを投げて」「打った打球を捕球して」「一塁に正確に送球して」「一塁手が投げられた送球を捕球する」。アウトを1つとることが、いかに困難なことか。プロの選手じゃないんだよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 6日 (土)

フルスイングからはじまる

フルスイング

ティーにのっているボールを思いっきり、「フルスイング」すること。

こんなことが、ルールなっている野球をはじめて知った。見逃しも、待ても、ピッチャーとの駆け引きもない。とにかく、フルスイング。かすっただけのボールはファールになってしまう。バントもしない。ひたすらフルスイング。

はじめてみたティーボールの大会では、野球をはじめて間もないような「こども」でも、三振なんかしない。外野まで飛ばすことはできなくても、まず打って、そして走って、エラーでもすれば一塁に残って、そしてお父さん、お母さんたちに向かって満面の笑顔。

攻撃のサインはない

ここで監督から「サインを見ろよ!」なんてしょうもない台詞はない。バッターは打つだけ。盗塁もない。四球もない。エンドランも、スクイズもありゃしない。ピッチャーの投げたボールを打つのではなく、ホームベース上のティーの上においてある「静止」したボールをバッターは打つだけ。

だからだれでも楽しめる

だから、打つことの楽しさ、野球の楽しさを小さなこどもたちでも、十分味わうことができる。小学校の1年生でも、幼稚園だって、みんな野球を本当に楽しんでいる。だれでもはじめることができる野球。1人のずば抜けて上手いこどもだけの野球ではない。野球をはじめたばかりのこども。3年生になってそれなりにできるようになってきたこども。野球はだれでもできる、とっても楽しいスポーツなんだ。

野球の原点

「フルスイング」がルールに書かれている野球をなんで知らなかったんだろう。野球の原点は「打つ」ことなんだ。このルールを最初に考えた方は、野球というスポーツをよく理解していて、本当にこどもたちのことを考えているんだと思う。監督やコーチが試合をするんじゃない。こどもたちは、自分たちの力で、打って走って、楽しく野球をやりたいにきまっているじゃないか。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年5月 5日 (金)

コーチが外野にいるぞ?

コーチが外野で守っている

守備の場合、2人以内がインフィールドに入り、捕球や送球にアドバイスを与えることができる。

そうなんだ。コーチは守っているんじゃなくて、守備のコーチをしているんだ。なるほど、考えている!

バックセカンを理解する

野球をはじめたばかりのこどもに、「外野に飛んだらバックセカンね」なんて説明してもきっとぴんとこないだろう。だから、コーチが「こども」たちのすぐそばで、「あそこに投げて~」などと身振り、手振りで指示を出す。なんて合理的。大人のルールではなく、こどもにとってやさしいルール。いつの間に野球は、こんなにも小さなこどものことを考えたスポーツとして進化していたんだ。

おまえならできるぞ~

すべてのチームがこうではないが、横浜中央リトルリーグのコーチは守備位置でもっぱら「盛り上げ」役に徹している。試合中にほとんど、こどもをけなしたり、罵声を浴びせたりすることはない。

ナァ~スップレ~。それ、それ~
おっしいなぁ~。つぎ、がんばろうぜ~、なぁ
いまのプレー、アウトにできなかったけど、ぜんぜんオッケーだよ~。それでいいんだよ。
ねらってみろ~。おまえならできるぞ~
攻めろ~。攻めろ~。気持ちだよ~

小さなこども必要なこと

はじめて野球をするこどもだからこそ、試合で大人がアドバイスときちんとする。ルールには「アドバイス」と書いてある。罵声ではない。しかることではない。

試合の中で、野球を勉強できる環境。プロ野球と同じことを、こどもにできるわけがない。覚えることがたくさんある。守備で失敗しても励ましてくれるコーチがすぐそばにいる。そんな姿を周りのこどもたちは、見よう見まねでまねをしていく。チームメイトを励ますことができる、選手に育っていく。

守備の間、2人のコーチは、どんなささいなことでも見逃さない。こどもたちにとって、いま何が大切なのか。難しいボールが今取れなくたって、野球を好きになったこどもなら、いつかは捕れるようになる。2人のコーチはそれを十分に理解している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 3日 (水)

ティーボール湘南大会の野球規則

はじめての経験

横浜市のリトルリーグのチームではあるが、ティーボールの湘南大会に参加してきた。はじめての経験、はじめて見る野球。驚きの連続であった。こんな野球もあったんだ。。。

平塚湘南ライオンズクラブ杯
第4回 ティーボール湘南大会

ティーボール湘南大会野球規則(改訂場所)

少年野球、リトルリーグなどの野球団体で、小学3年生以下のチームを対象とする。
グラブ、金属バットは自分の団体の公認道具を使い、ユニフォーム着用が原則である。
選手は9人、3アウト制。試合は6イニングス、試合時間は30分を超えて次のイニングに入らない。

【球場施設】
内野は塁間18.3m、投手版迄は14.0m(ボールデッドサークルは直径2m)。本塁からインフィールドの4.5mの範囲を特別ファールゾーンとする。外野は左右両翼36m、中堅は42m。外野フェンスの高さ1m。

【使用球】
セーフティーボール(ミズノ製)を使用。

【バット】
通常使用しているバット又は主催者提供のバットとする。

【バッティングティー】
上下に伸縮でき、本塁ベース上に安定して置くことができる打撃ティー(神奈川県野球協議会のものを使用)。

【用具・衣服】
各野球団体の規則に適合したグラブ、ミット、シューズを使用、ユニフォームは統一したものが原則(混合チームは除く)。背番号は必要である。

【チーム編成】
成人の監督(責任者)1人とコーチは4人以内とする。
少年野球、リトルリーグなどのチーム。3年生以下で編成されたもの。選手は20人以内。

【監督】
チームの運営、管理に責任をもつ成人。連絡責任社も兼ねるものとする。

【コーチ】
コーチは成人でなくても良いが、指導力がある者で選手と違う服装が必要。
攻撃の場合、一塁・三塁側のコーチャーズボックスで選手に指示を与えるほか、1人は主審の横で打者を指導すると共に、投手より球を受け取り、主審へ手渡さねばならない。
守備の場合、2人以内がインフィールドに入り、捕球や早急にアドバイスをあたえることができるが、インプレーのボールに触れてはならない。

【選手・選手交代】
9人で行う。野球方式で選手は交代したら復帰できない。

【審判】
3人制で行う。但し、決勝は4人制。
一塁・三塁の塁審は対戦チームより各1名を選出し、塁審にあたる。
主審は、判定に最終的な権限を持つ。
主審はティーの上にボールをのせるほか、本塁でのプレーが予想される場合、事前にティーを走者の進路外へ移動しなければならない。

【試合】
6イニングス、又は制限時間30分(30分を超えて次のイニングに入らないものとし、成立しているイニングで勝敗を決する)。
同点の場合は選手9人による抽選を行う。
決勝は時間にこだわらない。

【集合】
チームは試合開始時間の5分前にはグランドに集合し、グランドの記録係に到着確認をする。
使用ベンチは組み合わせ番号の若い方を一塁側とする。
試合時間を過ぎてグランドに集合していない場合は失格とする。

【試合開始】
両チーム主将のジャンケンで攻守を決めた後、守備側の選手が定位置につくと主審がボールをティーの上に置き「プレイボール」を宣言する。
投手はこの後、投げる動作に入り、打者のその終了後にティーの上のボールを打つ。

【バッティング】
フルスイングしなければならない。

【ファールボール】
野球のファールボールに次の3つをつけ加える。
  1. 打球がホームから4.5mのファールゾーン内に止まったとき。
  2. 打者がバットでティーを打って、ボールがころがったとき。
  3. バント、ハーフスイングしたとき。又、審判がフルスイングと認めなかった場合。

【三振】
2ストライク後、ボールにバットは直接当たらない場合は三振とする。

【離塁】
ランナーはバッターがボールを打つまで離塁してはならない。
審判が早いと認めたときはアウトとする。

【ボールデット】
外野に飛んだボールが内野に戻り、プレーが一段落した時点で審判員が「タイム」をコールする。
その時塁間にいる走者は基の塁に戻る。

【ヘルメット】
「捕手」「打者」「走者」及び選手のランナーコーチは必ずヘルメット(両耳保護付き)を着用して守備につく。

【攻守交代】
1イニングは3アウト制、または打者一巡で終る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 2日 (火)

低学年で投手は無理

軟式野球のピッチャー

小学生のそれも、3年生、4年生くらいでは、まず軟式野球のピッチャーができる子はいない。1年生、2年生なら問題外である。ピッチャーがいなければ試合はできない。野球をやるなら試合をしなけりゃ、絶対に面白くない。家の前でこどもがキャッチボールをする姿も見かけなくなったが、やはり野球は試合をしなくちゃ。打って、走って、投げて、転んで、笑って、泣いて。はじめて野球をする子だって、最初から試合をやりたいのが当然の気持ち。

でも、小学生のそれも、低学年で、「軟式野球のピッチャー」をすることの難しさを理解していない大人が多すぎる。

ストライクを投げれない

まず、ボールが届かない。はじめてボールを握った子供がその日のうちに、ピッチャーができるようになるなんてありえない。小学生の低学年の子供たちを何人かあつめて、「さぁ、試合をやろう!」なんていっても絶対にできない。ピッチャーをできる子がいない。当たり前のことだ。

野球をはじめてしばらくすると、そこそこの距離なら投げられるようになる。でも、せいぜい20mくらい。プロ野球のピッチャーとキャッチャーの距離くらいか。でも、20mでも投げられるようになれば上出来なほうだ。それを座布団の半分くらいの的に半分以上の確率で投げることができなければ、軟式野球では試合にならない。全部、フォアボールになってしまう。

プロのピッチャーだって、思ったところにボールを投げることができないのに、小学校の低学年のこどもに、「半分以上はストライクを投げろよ」なんていえちゃう、大人の気が知れない。

打たない野球

結果として、どうなるのか。軟式野球では、試合に勝ちたい大人たちがとる”教え”とは、「打つな」である。野球をはじめて、バットを構えて、打たないでどうする?

軟式野球では、低学年のピッチャーはストライクをとるのも一苦労である。ボール、またボール。やっとストライクを投げたと思ったら、打つなの指示。そして、バッターはバットを1度も降らず、ランナーだけがたまってゆく。

押し出し、ワイルドピッチにパスボール、そしてまた、押し出し。そのうち、内野と外野のこどもたちはお砂遊び。1時間守備についていても、ボールは飛んでこない。ピッチャーとキャッチャーの2人のキャッチボール。フォアボールのランナーで常に満塁のピンチ。

打つほうも、守るほうも全然楽しくない。だって、ボールを打っていないんだもんなぁ。低学年でそんなことを経験してたら、だれだって野球を好きにはなれないよなぁ。

打てない野球

バッターは、これがまた、軟式野球の低学年の場合は非常に難しい。こどもが投げるボールは、とっても「山なり」になってしまう。つまり、大きな弧を描いてボールがバッターに向かってきます。このボールを打つことは、はじめて野球をやるこどもには絶対に打てません。

「ボールを打つ」ということは、ボールの軌跡を予測して、記憶にある運動のパターンを呼び出すことができたとき、はじめて「バットにボールを当てる」ことができるんです。決して、ボールを最後まで見ていれば打てるなんてものじゃありません。

打者3巡

投げれない。打てない。そんな野球は誰が楽しいと思えるんだろうか。小学校の低学年のこどもに、ピッチャーをさせる必要がどこにあるんだろうか。

実は、娘が小学校の3年のころ、軟式野球のピッチャーをやっていました。お世辞にも上手いとはいえませんでしたが、なんとかボールは届いていました。試合が始まると、親同士、「1時間の辛抱だから。。。」なんて慰めあっていたモンです。ボール、ボール、エラー、。。。見ていられないほどの試合でした。

場所によっては(鎌倉のほうだったか。。。)、「低学年の試合は、打者一巡で攻守交代」というところもありました。が、私の地域(横浜市)の軟式野球では、そんな特別ルールはありませんでした。ピッチャーの健康のことを考えれば、打者3巡なんて非人道的なことはできないと思うんですが。

その日から試合ができる野球、ティーボール

今、小学校2年生の一番下の子供には、ティーボールをさせています。軟式野球のピッチャーの苦しみのない野球です。ピッチャーが投げたボールを打つのではなく、「ティー」に乗せた「止まったボール」を打ちます。フォアボールはありません。

はじまてのこどもでも、ほとんど打つことができます。「ストライクだけを狙っていけ!」や「2ストライクまでは見逃せ」なんて指示もありません。ひたすら打つしかありません。小学校3年生以下なら、ぜひ「ティーボール」です。1年生でも、幼稚園でもできちゃいます。

まず、打つ楽しさを体験して、こどもたちが野球を好きになってくれたらと思っています。それから、ピッチャーが投げるボールを打つ野球にじょじょに移っていけばいい。低学年では、ピッチャーはいらないんです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年5月 1日 (月)

個人競技であり、団体競技である野球

好きこそものの上手なれ

子供たちは、野球を好きになってくれるだろうか?

子供と野球をいっしょにはじめるようになってから、いつも自問自答している。


キャッチャー

自分が子供のころは野球以外に選択肢はあまりなかった。水泳教室に通えるわけでもなく、少年野球チームに所属することもなかった。お金も時間も情報もなかった。親は忙しく働き、週末に家族で外出もなかった。それでも、近所の子供たちとの遊びは野球。2つ上の上級生のキャッチボールの相手をよくしていた。いつもキャッチャーしかさせてもらえなかった。上級生はピッチャー。サードやファーストなんかも人気があった。キャッチャーはいつも下級生。人気のないポジションだった。好きとか嫌いではなく、野球しかなかった。キャッチャーしかさせてもらえなかったけど、それでも楽しかった。


攻撃のチャンスは平等

野球はアメリカで発達したスポーツなだけ、実に合理的にできている。1イニングは3アウトまで。攻撃と守備を交互に行い、9イニングまで繰り返す。他の球技は、「サーブ権」はあっても、攻撃の回数は得点するまで概ね自由である。サッカーも、ラグビーも、バスケットも、攻撃と守備は瞬時に切り替わり、強いチームがずーっとボールを支配することも可能である。野球は瞬時に切り替わらない。3アウトになるまでは、攻撃は続けられる。3アウトがとられたら選手の場所が変わるまでタイムがかかってしまう。


個人のチャンスも平等

攻撃は、サッカーのペナルティキックのように1人、1人順番に行うことができる。上手な選手も、下手な選手も同じように、「バッター」となり、相手の「ピッチャー」と対戦する。1対1の勝負である。下手な選手でも、試合では平等にチャンスが与えられる。結果を出すか、出さないかは本人しだいである。


1人ではできない

ただ、野球は1人ではできない。守備は9人と決まっている。どんなに上手い選手をピッチャーにしても、キャッチャ、ファーストなどその他守備する選手がいなければアウトをとることはできない。この辺が思いっきり団体競技である。守備するポジション毎にもルールが決まっている。そのポジション毎の専門性を十分に発揮して、それを結集したものが、野球の守備である。チームワークの原点である。

これから

野球という、「個人競技としてのスポーツ」、「団体競技としてのスポーツ」を子供たちに、ぞんぶんに楽しんでもらいたい。親の身勝手な願いである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

こども | ティーボール | 野球