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2006年6月 6日 (火)

先行か後攻か

どちらが有利か

こどもの野球の試合では、先に攻撃するのか(先攻)、後から攻撃するのか(後攻)を、試合前にジャンケンで決めます。コイントスなどの道具は使いません。プロ野球のようにホームチームが後攻などの決まりもありません。先攻か後攻かはジャンケンで決まります。

チームによっては、監督やコーチの方から試合毎に「今日は先攻」とか、チームの方針として「基本的には先攻」などの決まりがあるところもあるようです。

先攻、後攻、どちらを選択することが正解なんでしょうか。

多くが後攻

少年野球関係で、いろいろな方に話を聞いたところ、多くの場合は「後攻」を好んでいるかたが多かったように思います。

  • 最終回、負けていても最後に攻撃するチャンスがある
  • 相手の一回の攻撃が、三者凡退で終了すれば、自分達のリズムに乗れる
  • サヨナラ勝ちという劇的な場面が見られる(後攻の場合)
  • サヨナラ勝ちという劇的な場面を見たくない(先攻の場合)

総じて後攻が好きな方々のポリシーは、「野球は投手で決まる」といったものでした。理想としているのは、1-0でサヨナラ勝ちなどの方もいらっしゃいます。また、私の高校時代の野球は「ノーヒットで勝つ」というすさまじい野球でした。

守り抜く野球。ワンチャンスをものにできれば勝てる野球。打率は3割がいいとこでも、守備だけはミスの少ないチーム作りができる。「バッティングはみずもの」などの声が聞こえてきそうです。多くの練習の時間は「守備」に割り当てられ、バッティング練習は1人10本や3分間など省エネ練習となってしまいます。

先攻が好き

なんといっても最初に攻撃を行うことができることが最大の魅力。1回だけは打順どおりの野球ができる。練習通りの攻撃の形が唯一できるのは初回の攻撃だけです。

表と裏では同じ一回の攻撃でも意味が違います。表の場合は必ず 0 対 0 の場面での攻撃です。点差は関係なく、チームがイメージしている攻撃のパターンを選択することができます。

  • 守備についた選手は試合直後のために緊張しています。ミスの出やすいのは試合開始直後の守りです。
  • 守備でのミスは精神的にも致命的なダメージをこどもに与えます。指導する監督・コーチは、守備に関して 100% ミスの出ないことを求める結果の裏返しです。
  • 先に得点をあげることで、絶対的に試合を有利に運ぶことができます。
  • 試合に臨む際に、攻撃して「点を取るんだ」という意識、イメージを持つことができます。勝つためには点を取らねばなりません。

一回さえ抑えれば。。。

先攻をとったら、「一回に得点できる」という大きなチャンスを手に入れたことになります。逆に、後攻の場合であれば、「一回を絶対に無得点に抑えなければならない」という圧力がかかります。それだけ、一回の表に得点できるチャンスは他のイニングに比べて圧倒的に高いといわれています。特に、少年野球ではその傾向が顕著に現れてしまうものです。

ところが、一回の表の攻撃を無得点に抑えると、今度はがぜん、後攻が有利になってきます。あわてることはありません。どんなに負けていても、最後に攻撃することができるんです。

この一回の表だけをおさえれば、後は後攻が有利という考えから、「後攻が好き」という指導者の方が多いのも事実でしょう。

それでも先攻をとる

それでも、私はこどもの野球では「先攻」をとるべきだと思っています。何より、こども達は打つことが大好きです。好きなことからはじめる。つまり緊張しない。そして、いい結果がでる。いい結果が自信につながり、さらなる飛躍が期待できる。こどものテクニックでは、「守り抜く」なんて理想的な試合は年に1回か2回くらいしかできないんじゃないでしょうか。

だったら、どんどん攻撃しましょう。こどもが「攻撃的なイメージ」を持てるのは打っている時間です。こどもの気持ちが攻撃している状態であれば、チャンスはどんどん膨らんでいくはずです。

攻撃は最大の防御。。。

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