止まっているボールからはじめよう
ゆるいボールは難しい
バッティング練習で、大人がものすご~く緩い、山なりの超スローボールを投げて、初心者のこどもに投げることがあります。このボール、実は大人でも打つのが難しいボールです。
大きな円弧を描いて飛んでくるボールを、「バットは上からたたくんだ!」と指導されてしまえば、バットとボールが当たる点はただひとつ。振り出しのタイミング、バットの軌道がちょっとでもずれてしまえば、ボールはかすりもしません。
振り出しのタイミングが掴めなければ、なんどやってもボールは当たりません。野球をはじめたばかりのこどもは、せっかく期待に胸を膨らませてグランドにやってくるのに、帰るころには「野球はつまんない」という感想を持ってしまうかもしれません。
山なりのボールを初心者のこどもがバットに当てることは本当に難しい技術なんです。

図 山なりボールのポイント
ティーで打ってみよう
ところが、ティーにボールをのせて、はじめてのこどもに「打ってごらん」というと、たいていのこどもは、2、3回もバットを振れば、ボールは前に飛んでいきます。ティーの軸を打ってしまうこともありますが、とにかくボールは前に進んでいきます。ピッチャーとの駆け引きはまったくありません。自分のタイミングで、好きなようにスイングして、とにかくボールに当てることは、どんな初心者のこどもではじまたその日に味わうことができます。
「パパ、今日ヒット打ったよ!」
野球をはじめたその日に、そんなこどもの声を聞くこともできます。ティーでボールを打つことは、誰にでもできます。「打つ」ことで野球を楽しむことをはじめたその日に味わくことができるんです!

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思いっきりフルスイング
止まっているボールを当てることができるようになれば、思いっきりフルスイングしてみましょう。当てるだけじゃ、ボールは前に飛んでいきません。ボールを前に飛ばす力は、バッターがスイングしたバットの遠心力の力だけです。ピッチャーの投げたボールの勢いを使うことはできません。はじめたその日からフルスイング。ティーボールを指導するコーチの方は、「フルスイング」を常に口にしています。思いっきり振ることで、バティングフォームのイメージを作ることができます。ピッチャーの投げたボールに左右されることなく、まず動きを体が理解することを優先しているようです。
20球前後のバッティング
ピッチャーが投げるバッティング練習をする場合、まずピッチャーがストライクを投げる必要があります。1球投げるごとに休息をとりながら、いったいどれくらい連続でストライクを投げることができるでしょう。
大人のピッチャーでも、2球ストライク、1球ボールなんて確立になってしまいます。1試合でピッチャーが投げる球数はせいぜい100球前後。6回の攻撃をすべてバッターが凡退したとしても、ピッチャーは 3x6=18人のバッターと対戦します。
これをバッティング練習に換算すると、えっ?18球?実は本当にバティング練習なんか、1人が20球も打てば十分かもしれないくらいの時間しかできていません。後はほとんど待ち時間。ピッチャーの休息、ストライクが入らず、ボール、ボール。。。ボールを投げる人間が大人であったても、テンポ良く、すべてのボールをストライクとするなんて、不可能にちかい芸当なんです。
200球くらいあたりまえ
週末、練習する息子は、ティーボールの練習では200球くらい普通に打っています。ティーを打つだけでなく、打ちながら走る。もどってはまた打つ。待ち時間なんかありません。球を置いては打つ、そして走る。ピッチャーが疲れることこともなく、延々と打っています。ボール球はありませんから。。。
バッティングだけは、打ったモン勝ちだと思っています。素振りを100回することも大切です。イメージトレーニングも大切です。でも、やはり実際にボールを打って、その時の感触を体で感じて、それを記憶していく。記憶した数だけ、上手くなっている。見送ってばかりのバッティング練習に大きな成果は感じません。
そして動くボールへ
そして徐々に動くボールになれていけばいいんだと思います。最初から打つことはできませんが、スイングすることを覚えたこどもは、動いているボールに慣れるのもとっても早いと思います。スイングできる子、当てることはできる子、まったく当たらない子。個人差はあるけれども、いきなり動くボールを打つこどもなんているわけありません。
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